Re:muse__【ココイロハ】coco.iloha

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震災から学んだものの大きさ

 
昨日は3月11日。
8年前に東日本大震災があった日でしたので、
色々と考えられた方も多いのではないかと思います。
 
わたしは阪神淡路大震災の被災者ですので
震災となると、人ごとには全く思えないのです。
 
わたしにとっては、
阪神淡路大震災の時にたくさんの命がなくなってしまった中、
”生きる” ということを強く感じ、尊さを学ばせていただいたので、
命というものをこれからもしっかりと考えていかなければいけない、
次の世代に伝えていかなければいけない、
そんな残された者の使命を与えられている
と感じています。
 
 
その現場でしか感じることのできないものが
震災にはあるから。
 
 
当時のことを少し。
 
当時は木造のお家が多かったので、
 
昨日まで楽しくしゃべってたご近所さんの家が目の前で潰れてる、
その中にその方がまだいると。
そういった状況が周り、全部なのです。
 
想像もしたくないかもしれませんが、
お向かいに並んでる家の並び、全てが潰れてる。
すごいほこり煙の中、全てぺちゃんこになっているんです。
 
戦争がはじまったのかと思いました。
 
 
まだ中にいる人を、助けたい。
でももっと崩れるかもしれないからむやみに近づくこともできない。
助けたい、
自分一人じゃ助けられない。
でもあちらこちらでそんな状況だから、レスキューは待っても待っても来ない。
 
このままだとご近所さんが死んでしまう。
生き埋めになっている人が目の前にいて、助けることもできない。
今助けることができたら、命が助かるかもしれないのに。
 
そんな苦しい葛藤をしたことを今でも強く覚えています。
 
まだわたしは当時小学生でしたので、助けようとすることすらできませんでした。
でもこんな非力なわたしでも、
少しでも力になれるなら助けたいと
強く思った。
 
今ちょうど当時のわたしと同じ年齢の息子がいますが、
この年齢でする出来事としては
相当ショッキングで、相当強く感覚として残る出来事だったのだろうなと
客観的にみていて思います。
 
 
自分が何かできるわけでもなく、
身近な亡くなった方の話を聞くたびに
どんどん心が乾いていくような。
 
無感覚になっていくような。
 
震災後の日々は、
避難所になってた中学校の生徒会議室で暮らしながら
そんな毎日を過ごしました。
 
 
ただ、やはり人は強く優しいもので、
残されたものは、悲しみに打ちひしがれたのち、
このままではいけない、と
助け合い、励まし合い、
協力しあって、つらく苦しい状況を乗り越えていくことができる。
 
残されたものは残されたもので、それは大変な毎日です。
 
でも、それでも、命はあるから。
一番大事な命があるから。
 
生きていれば、
人間は絶対にそのうち前を向けるから。
 
 
震災後1週間程で
周りの被災状況も少しずつわかってきて、
さてこれからどうしたらいいのか全員が途方に暮れていましたが、
 
そんな中でも、
全く会ったこともない知らない人なのに、
話をする機会があるとまず、
 
『生きててよかった、一緒にがんばろうね。生きておれるだけでじゅうぶんなんよ。』
 
とみんなが声を掛け合う。
周りにこんな現象が起きていました。
 
なんて人間って強く素晴らしいんだ、と感じて。
自分がひどい状況にあったとしても、
まず会った人が生きている感謝をしていて。
 
震災は
つらく悲しく、衝撃的で
もう絶対に起きてほしくないけれど、
 
わたしに教えてくれたことの大きさもとてつもなく大きい。
 
今生きていることに感謝して。
 
つらく悲しい思い出を忘れず、
被災者の方を悼み、
命の大切さを伝えていきたい。
 
 
 
ちょっと思い出して悲しい気分になってしまいましたが、
こうやって1年に数回こういう機会を与えられているのだと思って、
こうやって一旦グッと考えたら
また前を向いていきたいと思います。
 
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余談ですが、
昨日は伊勢神宮にお参りに行っておりまして、
ちょうど2時46分に内宮の前にいることができましたので、
黙祷をすることができました。
 
今年は偶然にもそういうタイミングが重なったこともあり、
このブログをかくきっかけになったように思います。
 
文章を打ちながら、
自分自身の中の気持ちも整理することができました。
 
ありがとうございました。